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震災直後…近所の皆に感謝した日々

3・11。
震災直後の出来事を記したいと思う。

地震直後の私は近所の友人夫婦と共にそこにいた。
まだ事の重大さに気がついていなかった。ただただ呆然としていた。
友人の旦那さんがワンセグ携帯で地震情報を見ていた。
そこで見た映像が、津波に呑まれる仙台空港の風景だった。

「ここも危ないかもしれない」

アパートの他の友人達の帰りを待って皆で高台に非難する事になった。
毛布や少しの食料を慌てて車に積んだ。
余震が気持ち悪いほど続いていた。雪が舞っていた。
ラジオで200~300の遺体が浜に上がったと…。
午前2時頃の出来事であった。


震災後初めて迎えた朝
↑震災後初めて迎えた朝。


電気がない不気味な街は今まで見た事がなかった。
うっすらと見える電柱と電線のシルエットが余震で揺れているのが分かる。
狭い車の中、寒さと苦しさで、ぐっすり寝れるはずもない。
近所の方々が次々と非難して来る。車の数が増えていった。
車のエンジン音が生々しく鮮やかに聴こえた。


車の中で、少しのお菓子とお茶、毛布でしのいだ
↑車の中で、少しのお菓子とお茶、毛布でしのいだ。


辺りが少しずつ明るくなってゆくのが分かった。

「夢であってほしかった」

お腹が減った。お菓子を食べたが味が思い出せない。
腹に溜まる感覚がまるでなかった。



ここから友人夫婦やアパートの方々としばし行動を共にする事になる。
辺りも明るくなったのでまず、皆でアパートに戻る事にした。
近所のおじさんの情報で炊き出しが行われている事を知る。


初めて新聞を見て衝撃を受けた
↑初めて新聞を見て衝撃を受けた。


炊き出しで頂いたおにぎり
↑炊き出しで頂いたおにぎり。


配られていた新聞で改めて事の重大さを知る。
炊き出しでいただいた塩おにぎりはとてもとても温かかった。
しばらく手の中でぎゅとした後、夢中でほおばった。
母のおにぎりの次に美味かった。

「しばらくは近所の皆で行動しよう」

自然とそうなった。
アパートの皆さんが集まって来た。


皆で過ごした。心強かった
↑皆で過ごした。心強かった。


集まった灯油ストーブ。合計4台になった
↑集まった灯油ストーブ。合計4台になった。


食料やお皿、飲み物なども各部屋から集まって来た
↑食料やお皿、飲み物なども各部屋から集まって来た。


「灯油ストーブあるよ」
「私もある!持ってきます!」
「おお!全部で4台あると温かいねぇ」
「ヤカンでお湯沸かすか!」
「あっ。コーヒーとお味噌汁ある!飲んで落ち着くべ~」
「花でも飾ってみる?」
「いいね~和むわ~」
「ダンボール敷いたら温かいんじゃない?」
「良かったらうちの漬物食べて」
「うちに、正月の餅まだあります!焼きましょう!」
「冷凍庫にあった魚と肉、悪くなっちゃうしこれも焼くか!」
「米も灯油ストーブで焚いてみるか!」


電気もガスも水道も復活していなかったが皆がいてくれた。
まだ続く不安と恐怖はあったが皆がいてくれた。
辛いはずなのに笑ってくれる皆が傍にいてくれた。


豚汁を作る友人
↑豚汁を作る友人。


近所の野良猫も被災者だ。お魚の皮をあげた
↑近所の野良猫も被災者だ。お魚の皮をあげた。


おにぎり沢山できた
↑おにぎり沢山できた。


初対面の方もいたが皆昔から知っていた方の様な。
いつしか1つの家族みたいに思えた。
実家が津波で流された友人も、まだ家族に会えない私の心配をしてくれた。
地震から何日か経ち、水道が戻った時も、電気が回復した時も
そのつど「やったぁぁぁぁぁ!!!」と皆で万歳した。

同じアパートに非難して来たご家族に使っていないカーテンを渡したら
お礼にと食用油を持って来て下さった。
「炊飯器を貸してください」と訪ねて来た方に炊飯器を貸したら
貸した炊飯器で炊いた混ぜご飯のおにぎりを持って来て下さった。

続く余震、突然の津波警報。
夜になると真っ暗な街、ラジオから聞こえる被害の大きさ。
本当に恐怖だったが皆のお陰で私は救われた。

人は温かい。
灯油ストーブよりも、出来立てのお味噌汁よりも。



温かい涙が流れた。


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2011-03-25 : *日常のアレ : コメント : 4 : トラックバック : 0
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電車の中で読んでいて涙ぐんでしまいました。宮城の家族と連絡が取れなかった時、私も周りにいる人たちの温かさを東京で感じました。いまは、からだといっしょにこころもやすめてください。東京は暖かく桜も咲き始めています。早く宮城にも春が届きますように。
2011-04-05 20:32 : jiji URL : 編集
桜季節には…
>jiji様

コメント有難うございます。
震災の被害。大きな悲しみの中にも沢山の優しさ笑顔があった事を私は忘れません。
東北はまだまだ寒い日が続いておりますが、必ず春が来る。
桜の季節。また家族や友人、皆で笑ってお花見が出来ることを信じて。
2011-04-06 11:48 : sato mai URL : 編集
無事で何より
無事で何より。
2011-04-06 12:40 : 林孝彦 URL : 編集
有難うございます。
>林孝彦様

ご心配有難うございます。
震災後、色々な事があり酷く落ち込んだ時期もありましたが
今は周りの方々に支えられながら少しずつ前を向いて生活しております。

また制作に打ち込める日を信じて頑張ります。
有難うございました。
2011-04-07 21:35 : sato mai URL : 編集
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プロフィール

sato mai

Author:sato mai
銅版画作家です。
主にエッチングで制作をしています。
銅版画制作を中心に
その他
美術に関わるお仕事を色々しています。
日々【表現すること】を模索中。

車の運転・食べること・温泉大好き。
蕎麦大好き・珈琲好き・写真好き。
お酒は白ワインと梅酒(たまにビール)
常に音楽を聴きながら制作。
シンプルな物と
ギャップがあるものに惹かれる。

愛しの蛙と生活中。


サイト内の画像・文章は著作権法に基づきます。
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複製を禁じます。


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